マリモのように緑色で丸くなる地上の植物にコキアとサギナ(アイリッシュモス)があります。
目次
コキアについて
アカザ科ホウキギ属の一年草です。学名は Kochia scoparia です。高さは50~100cmにまで成長します。[1]ボタニックガーデン (Botanic Garden) ホウキギ (Kochia scoparia)[2]国営みちのく杜の湖畔公園 コキアの紅葉が見頃となりました!
ホウキギやホウキグサとも呼ばれますが、これは昔、茎を乾燥させて箒の材料として使われていたからだそうです。
コキアの果実を乾燥させたものはとんぶりと呼ばれ、秋田県の伝統野菜となっています。その食感がキャビアに似ているということで「畑のキャビア」という別名で呼ばれています。[3]畑のキャビア 「とんぶり」 の美味しさの秘密 | 株式会社まつの
夏は緑色でマリモに似ていますが、秋(10月頃)には真赤な紅葉となります。
コキアは高耐塩性植物です。塩分に強いマリモに何となく似ているような気がしますね。[4]塩条件下におけるコキア(Kochia scoparia (L.) Schrad.)のNa,K,Ca,MgおよびP吸収特性 | AgriKnowledge
ちなみに、まりも羊羹にそっくりな「コキアようかん」という商品が販売されています。[5]コキア新商品のご紹介♪|イベント・お知らせ|北海道由仁町の庭園ゆにガーデン
サギナ(アイリッシュモス)について
サギナはナデシコ科ツメクサ属(サギナ属)の多年草です。原産地は中部〜西ヨーロッパとされます。学名は Sagina subulata です。
マリモのようにもこもこしています。
別名がアイリッシュモスなので、マリモ(=モスボール)のような藻の仲間かと思いましたが、種子を作る地上の植物でした。
サギナはコキアと違って背は低めであり、縦ではなく横に広がって成長するタイプのようです。
紅葉せず年中緑色です。小さくて星形の白い花を咲かせます。寒さに強く丈夫なため育てやすいと言われています。[6]サギナ 新・花と緑の詳しい図鑑
ちなみに黄色い品種もあり、そちらはスコッチモスと呼ばれるそうです。
サギナを育ててみました
6月末頃、自宅にあるサギナに小さな花が付き始めました。
その後の10月末頃、密度が増してよりマリモのような見た目になってきました。
おまけ 未熟なトマト
未熟で緑色であるトマトの果実はマリモに似ていると言えるかもしれません。