マリモは植物なのに暗闇に強い?

通常、植物は日光などの光を浴びなければ数ヶ月以内に死んでしまいます。

しかし、球体マリモの内部にある糸状マリモは暗闇でも枯れず、葉緑体もそのまま残っているといいます。

マリモが直径が10cm以上の大きさになると中心部の藻は枯れてしまいますが、それでもマリモの厚い層は残っています。

また、この暗闇に強い特性(耐陰性)は、マリモに別の藻類や水草の種が付着したときもそれらに負けない理由でもあります。この性質を利用して、マリモに付着した暗闇に弱い生物を取り除くことができます。

阿寒湖の群生地では、球状マリモが3~4層に重なっているため、大きな波浪が発生して層の上下が入れ替わると、上層に位置するマリモの被陰効果によって、下層のマリモの表面に付着した藻類や実生が枯死し、排除される。耐陰性が高いマリモそのものは生き残ることができる。
②球状マリモの生長特性|マリモ博士の研究日記

マリモが丸くなれる理由は弱い光でも成長できる性質にあるのかも知れません。

ただし、マリモが暗いところにいる間は呼吸量が大きく減少するので成長速度は遅くなります。早く成長させたいのであれば、適度な光量が必要です。

参考

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