マリモは毬のように丸いのでマリモ(毬藻)と名付けられましたが、丸くなるマリモは世界的に珍しい存在です。
マリモの藻は普通は丸くならず、歪な塊だったり岩などにくっついていたりします。
他のものにくっついて育つマリモは『着生糸状体』や『着生型』と呼ばれます。何かにくっついて成長するのは大型の藻の一般的な姿であり、マリモの基本形態も本当は丸(球体)ではなく、この着生型なのです。
この着生型マリモはどんな生活をしているのでしょうか?
目次
着生型マリモの生態
着生型のマリモは岩石や木片、二枚貝、沈んだレンガなどにくっついています。
岩にくっついたときは、その裏側や側面(横)に生えることが多いようです。なぜ岩の表面ではないのかというと、強い日光が当たるのを避けたり逆に泥を被って全く光が当たらなくなることを防ぐためと考えられています。
深いところでは、岩壁にぶら下がって柳のように長く伸びるものも現れるそうです。
岩が少ない環境ではマリモが貝にくっついて生活している姿が見られます。ドブガイやイシガイ、カラスガイ、ヨコハマシジラガイなどの寿命が長い大型二枚貝にくっつくことが知られています。
これは、そうすることでマリモが泥を被らずに住めることが理由と考えられています。例えばカラスガイの場合、貝が水管から水を吐くことで泥が振り落とされるため、貝にくっついているマリモも泥に覆われずに済みます。
着生型マリモの生息地
ごく限られた場所にしか現れない球状マリモとは違い、着生型マリモは世界各地に生息しています。
日本国内では、阿寒湖周辺のパンケ湖やペンケ湖、太郎湖から、遠くの富士五湖や琵琶湖でも確認されています。
くっついたものが小さいとどうなる?
小石のような小さなものにくっついた着生型マリモは、成長するとくっついた物よりも大きくなり、それを中心に取り込んで球体になることもあるそうです。
着生型マリモは、真ん丸な球状マリモになる前の姿と言えるかもしれません。


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