丸くなったマリモ(球状マリモ・集合型マリモ)は、その中身の構造の違いから放射型と纏綿型の二種類に分けられます。
一見すると同じように丸く見えるマリモも、藻の集まり方や成長の仕方によって中身は異なっているのです。
何が違うんだも?
マリモが放射型になるか纏綿型になるかは生息環境で決まるとされます。
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放射型マリモ
藻が中心から放射状に整列した状態で成長する球状マリモです。
綺麗な球体となれるタイプで、直径30cmほどに巨大化できるのも、このタイプのマリモだけです。阿寒湖の天然マリモは、現在世界で最もキレイな放射型マリモと言えるでしょう。
回転によって全体に光が当たることで満遍なく成長するため、樹の幹のような年輪ができます。直径が大きくなると中心部の藻が枯れて空洞ができます。
大きくなっても壊れない放射型マリモになるには、共存する細菌の役割が重要であることが近年の研究で確かめられています。
纏綿型マリモ
纏綿(てんめん)という名前が示す通り、糸状体のマリモが絡まり合ってできる球状マリモです。
藻が無秩序に絡まってできているため、放射型マリモに比べると表面は滑らかではなく、あまり大きくもなれないようです。
大きくなると放射型マリモと同じように空洞ができますが、中心部ではなく内部のあちこちで藻が枯れていきます。
お土産として売られている、手で丸めてできる丸いマリモはこの纏綿型であると言えます。
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