マリモには時間がわかる?|マリモに光を24時間当てないのが良い理由


光合成によって昼には水面に浮かび夜には湖底に沈むと詠われるマリモですが、昼夜の日光のリズムが重要であるようです。

マリモは藻ですが、他の動植物と同じように体内時計を持っていることが実験により示唆されています。

自然に降り注ぐ光のリズム(12時間ごとの明暗)にいたマリモを一定の赤い光が当たる環境に移し数日置いた後、自然環境と同じように朝に明るい光を浴びるマリモのグループと日中に明るい光を浴びるマリモのグループの二つに分け、光合成の程度を調べた実験があります。

その結果、自然環境に似せた光の当て方をさせたマリモの方が早く光合成による酸素の泡によって浮いたと報告されてます。

The marimo were exposed to 12 hours of darkness and 12 hours of light during the day, then transferred to an environment with constant dim, red lighting for a few days.
When the researchers then exposed these algae balls to bright light at the beginning of the day—mimicking the natural light cycle—they found that the marimo floated to the top of the water quicker than they did if they were exposed to bright light in the middle of the day. Basically, the marimo had jet lag.
[日本語訳]
マリモを1日に12時間暗闇に、12時間光に当てる環境に置いた後、数日間、常に薄暗い赤い光が照る環境へと移しました。その後、研究者が自然の光のサイクルを模して、1日の始まりの時間帯にこれらのマリモに強い光を当てたところ、1日の真ん中の時間帯に強い光を当てたときよりも、水面に浮き上がるのが早いことが分かりました。要するに、マリモが時差ボケを起こしたのです。
Scientists Have Figured Out Why Marimo Balls Float—But Only During the Day | Mental Floss

つまり、自然環境のような日光のリズムが成長に有利であり、常に光を当てていれば成長が早まるというわけではなさそうです。

マリモも他の植物と同じように、夜は光合成ではなく酸素を消費する呼吸を行うとされています。マリモ研究室の発信によれば、その酸素消費量は他の緑藻類よりは少ないようです。

夜は光合成ができないので、酸素を取り入れることでエネルギーを作り出しています。呼吸(こきゅう)というはたらきです。マリモは人間と同じように一日中呼吸していて、日中は光合成と呼吸、夜は呼吸だけを行っています。また、マリモはほかの緑藻類にくらべて酸素の消費量が少ないと言われています。
釧路市教育委員会マリモ研究室(@kushiro_marimolab)

マリモにも眠る時間が必要と言えるかもしれません。


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