飼っているマリモの表面にコケやカビなどの別の生物が発生してしまった場合の対処についてです。
マリモが枯れていないのに表面の色が変わってしまったりモヤモヤしたものがマリモの周りに現れたりしているなら、マリモ以外の細菌や藻類が発生・増殖している恐れがあります。
こんな時は、マリモが持つ塩分や寒さ、暗闇などに強い性質を利用して、これらに耐性のない別の付着生物を取り除くことができます。
どうしたらいいんだも?
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マリモは寒さや塩水に強いも!
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目次
マリモを冷蔵庫に保存する
マリモと水を入れた容器を密栓し、冷蔵庫の中に2週間〜2ヶ月置きます。
低温に弱い生物の成長を抑制します。マリモは比較的暗闇に強い藻ですので大丈夫です。
また、冷蔵庫の扉を開けていない間、その中は暗黒ですので光がないと生きられない生物を死滅させることができます。
冷蔵することによってマリモの内部で微生物が活動するのを抑制する効果もあります。
マリモを塩水に漬ける
マリモを塩分濃度3%の塩水のに2時間~2日間入れることで、マリモ以外の淡水生物を除去することができます。
97g(97ml)の水に3gの塩を入れると、ちょうど濃度3%の食塩水ができます。
マリモは塩分に耐性がありますので心配ありません。ただし、短時間に水槽の塩分濃度を変化させてしまうと浸透圧の急激な変化によってマリモの細胞がダメージを受ける恐れがあります。
塩は数日かけてゆっくり加えていくと良いでしょう。
マリモを薄めた次亜塩素酸ナトリウムで拭く
付着しているのがカビである場合、漂白剤の成分である次亜塩素酸ナトリウム溶液を100〜1000倍に薄めた液を含ませたタオルでマリモの表面を拭くと効果があるとされます。
次亜塩素酸ナトリウムの取り扱いには十分注意しましょう。
物理的に取り除く
上記の方法でも取り除けない生物はハサミなどで切り取ります。枯れて茶色になった部分もこの方法で取り除いてください。あらゆる付着生物に有効な手段です。
合成皮革(合皮)の手袋や固く絞ったタオルなどでマリモの表面を軽く擦ることでも付着藻類を除去することができるとされます。
清掃前の確認が大事
マリモに付着している生物の種類によって有効な対処方法が異なります。
取り除きたい生物に効果のない方法を続けてしまうと、マリモに負担をかけるだけになってしまうため注意しましょう。
まずはマリモにとってストレスになりにくい低温水での飼育や遮光を試してみましょう。これは電灯の付いていない小型冷蔵庫を使うと楽にできます。
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