マリモのライフサイクル

マリモは糸状体(個体)が集まって球状になり大きくなっていくことはよく知られていますが、とても大きく成長したマリモはどうなるのでしょうか?

マリモはどうやって数を増やすのでしょう?

大きなマリモはどこに行く?

大きなマリモの中身は空洞となっており、大きくなるほど軽くなって浮かびやすくなります。すると、嵐などによって起こる強い湖水の流れによって岸に打ち上げられてしまいます。

打ち上げられたマリモはバラバラになって一部が湖に戻っていきます。そして、再度集まって球状になり、また大きくなれば岸に打ち上げられやすくなり……というサイクルが繰り返されます。

このように、マリモは大きくなるとバラバラに分解されてしまいますが、また集まって丸いマリモになることができます。

マリモが大量に打ち上げられてしまうと湖のマリモが減ってしまうため、その対策としてチュウルイ湾では1962年から鋼製堤防を張り巡らせています。

湖の北に分布する大型球状マリモが大量に岸に打ち上げられる現象は5~9年ごとに起こるそうです。これは、マリモが大きく成長する期間が5年程度であることが理由と考えられています。

マリモはどうやって増える?

マリモは通常、栄養生殖(栄養成長)によって増えるとされます。これは生殖器官を作らずに自身の複製(クローン)を作って増える方法です。

これはマリモが比較的長く生きられる藻である理由のひとつであると考えられています。しかし、この繁殖方法では増えた個体も遺伝的に均一であるため、環境変化に弱いという欠点があります。

また、マリモは8〜9月頃に遊走子(遊走細胞、胞子)を形成して繁殖していることが確認されています。ただし、遊走子を作るマリモの割合は非常に少ないとされています。

マリモの糸状体は胞子を出すと細胞内が空になり、千切れてしまいます。

球状マリモは他の形状のマリモに比べて胞子をあまり作らないおかげで光合成により球状を維持したまま大型化していると考えられています。着生型のマリモは他の形態のマリモに比べて胞子を作りやすいとされます。

「マリモは、遊走細胞(胞子)が貝や石に付着して密生し、小さな塊になってはがれ、水中で回転しながら球状になります。この『遊走細胞の形成』はこれまで室内でしか確認されませんでしたが、北大の研究グループは最近、野外である阿寒湖で初めて確認しました。…」
北海道新聞 2021/3/19 聞く語る 阿寒湖のマリモを調査する釧路市教委学芸員 尾山洋一さん

参考

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