「雪まりも」は生き物ではありません。
南極氷床上で形成される球状の雪の塊であり、その様子がマリモに似ていることから名付けられました。霜玉や雪毛玉だまとも言われていました。
雪まりもは直径が5〜30mm程度のほぼ球形の雪玉であり、触感は綿飴のようにふわふわしているそうです。
1995年7月29日の極夜の早朝、一緒にドームふじで越冬していた雪氷掘削担当の中山芳樹隊員が「マリモのようなおもしろいものが屋外にあるぞ」と他の隊員に声を掛けた。屋外に出ると、直径5mmから30mmくらいの霜の丸い固まりが雪面にできていた。雪面にできた針状の細い霜の結晶が風で移動して丸くなったようであった。
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ドームふじでは、「霜玉」、「雪毛玉だま」、「雪まりも」などと呼んでいたが名前が決まっていなかったからである。同じ研究室の高橋修平先生や一緒に越冬した東信彦隊員に相談すると、「雪まりもが良いのでは」とのことであった。こうして名前が決まり、1996年の日本雪氷学会で雪まりもの特徴と生成条件を報告し、論文も発した(Kameda et al., 1999)。
南極の内陸で見たもの 北見工業大学 亀田貴雄
海外でも”Yukimarimo”として知られているそうです。
後に、国内でも雪まりもができることが報告されています。札幌市豊平区で0.5〜2cmの雪まりもが確認されました。
雪まりもをイメージしたお菓子
北見工業大学と株式会社清月の共同で作られた、雪まりもをイメージしたお菓子「雪まりも」が販売されています。
イチゴ味のアーモンドクッキーです。