丸くなる藻「アオミソウ」はマリモの仲間?

マリモに近縁な淡水生の藻類に「アオミソウ」があります。

緑藻植物門アオサ藻綱シオグサ目アオミソウ科アオミソウ属の植物です。アオミソウ科(Pithophoraceae)の仲間としてはタテヤママリモがあります。

上手く育てると、マリモと同じような球状の集合体を形成する特徴があります。丸くなるとマリモにそっくりです。

アオミソウの球状体と糸状体
マリモ特別展 阿寒湖畔エコミュージアムセンター夏休み企画

岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷にあるスッポンの養殖池で球状化したアオミソウが発見され、奥飛騨丸藻マルモ)という商品名で販売されています。

マリモよりも高温に強いため、育てやすいとされます。

マリモの分類については、従前、形態的な類似性によってシオグサ科のメンバーとされてきたが、DNA の塩基配列情報に基づく系統解析を行ったところ、未知の分類群の一員であることが判明した。この分類群(最近、アオミソウ科とされた)に含まれる種のいくつかは、マリモと同じような球状の集合体を形成する特徴を備えており、球化現象の基盤として、これらの種に共有される形質(多年生、分枝する体制、厚くて硬い細胞壁、陰性の光合成特性、暗黒耐性など)が関与している実態が初めて示された。
阿寒湖のマリモ ~特別天然記念物指定60周年を迎えて~ 釧路市教育委員会マリモ研究室 若菜勇

アオミソウとマリモの関係
温泉郷で見つかったのは“マリモ”ではなく“マルモ” コロナ禍で苦境続く観光地 起爆剤として期待集まる 岐阜・高山市 : 中京テレビNEWS

ちなみに、アオミソウに似た名前の藻類に「アオミドロ」がありますが、こちらは科の異なる全く別の生物です。

参考

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