マリモが枯れてしまうと、藻の色が鮮やかな緑色から赤茶色に変色し、弾力性も失われます。
大きい球状マリモでは美しい球形が崩れて馬糞状になってしまうとされます。
このページでは、マリモが枯れているか確かめる方法やマリモを枯れさせないためのコツなどを紹介します。
マリモくんの色が変だも…!
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枯れるとこんな色になっちゃうも
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目次
マリモが枯れているかどうか確かめる方法
マリモが枯れると色が茶色っぽくなりますが、内部はまだ生きている可能性があります。
もしマリモの中身まで枯れて完全に死んでしまった場合、少し力を加えただけで球体が砕けてバラバラになります。
死んでしまったのが表面だけかどうか確かめるには、マリモを突っついたりつまんでみたりして少し力を加えてみると良いでしょう。まだ弾力があるのなら中身は生きている可能性が高いです。
よくわからない場合は、マリモをハサミで切って中身を確認してみましょう。
マリモから光合成で出る酸素の泡の有無で生死を確認できるようにも思えます。しかし、条件をきちんと整えなければ泡が光合成によるものなのか、光によって水温が上がったために元々溶けていた気体が出てきただけなのかを区別するのが難しいです。
マリモが枯れる主な原因
マリモが枯れる主な原因のほとんどは水温上昇です。
マリモは高温に弱いため、直射日光(ガラス越しも含む)が当たる場所に放置してしまうと水温が上がってダメージを受けてしまいます。
マリモは暗闇や低温に強い植物であり、光を長い期間浴びなくてもなかなか枯れません。育てているマリモに直射日光を長時間当てることは避けてください。
もし水温が30℃近くになっていたら、すぐに容器を冷蔵庫に入れたり容器の中に氷を加えたりして冷却しましょう。
日焼けによってダメージを受けると、その部分が白くなることもあります。これはマリモの細胞内の葉緑体がなくなってしまうためです。
飼っているマリモの藻が緑色でない色に変色してしまったら、その部分はハサミなどで取り除いてあげてください。マリモは細胞壁が厚いため枯れて死んでしまった後も細胞が分解されず残骸が堆積物に残りやすいそうです。
死んでしまったマリモは残念ですが、もう成長しない上、水質の悪化に繋がる恐れがあるので水換えのときに水槽から取り除いてください。
表面が枯れただけなら中身は生きている
以下の写真は、表面が枯れたマリモと健康なマリモです。
写真の右下に写っている少し大きい方のマリモは、うっかり窓際に長時間置きっぱなしにしてしまい直射日光を浴びてしまったため茶色く変色してしまったものです。
健康な緑色のマリモと比べて明らかに茶色っぽくくすんでいます。このマリモは死んでしまったのでしょうか?
実際にハサミで半分に切って中身を見てみました。
かわいそうな気もしますが、マリモはミキサーで砕かれても生きられる強い生命力を持っていますので切っても全体は死にません。マリモは千切れても一つひとつの細胞から再び成長を始めます。
半分になったマリモの写真です。下側の半分は表面、上側の半分は中身の面が写っています。
中身は表面に比べて緑色がしっかりしています。
つまり、枯れたのは表面だけで中身はちゃんと生きているのです。
表面の枯れた部分を取り除いて日の当たらないところで育ててあげれば、このマリモは復活します。
マリモを枯れさせないために
マリモは弱い光でも十分生きることができますので、常に窓際に置いておく必要はありません。直射日光には特に気をつけて育ててあげてください。
温度が上がっていないか調べるために、水槽に温度計を設置することをオススメします。
水槽の形状によっては温度計が付けにくい場合がありますが、そんなときは料理用の電子温度計を使うと楽に素早く計れるので便利です。マリモ用に用意しておくといいかもしれません。
暑い地方などで室内の温度上昇が心配であれば、冷蔵庫で育ててあげることもできます。
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