ネット通販サイトでは海外産のマリモが「天然マリモ」として販売されていることがあります。
国内で販売されている養殖マリモ(人工マリモ)とはどう違うのでしょうか?
目次
阿寒湖のマリモとは種類が違う?
海外産のマリモは「西洋マリモ」や「ヨーロッパマリモ」、ロシア産の「ロシアン・モス・ボール」などの名称で販売されています。
これらは固有のDNAを持っており、国内のマリモとは遺伝子に異なる点があるという報告があります。しかし、マリモの種(=Aegagropila linnaei)自体が異なるというわけではなく小さな変異であると考えられています。
ちなみに、マリモとタテヤママリモはどちらも名前に「マリモ」とありますが、これらは遺伝的に別の種であることがわかっています。
また、研究によって、世界中のマリモの起源が日本である可能性が高いことが示唆されています。
海外のマリモは国内のマリモとは異なる環境で育ったため、遺伝的な変異が起こったのかもしれません。
国内の養殖マリモと海外の天然マリモを比べる
実際に、以下の国産の養殖マリモと海外から輸入された天然マリモを購入し、比較写真を撮ってみました。
天然まりも(直径約3~4cm)
ガラス瓶まりも(木製蓋・大)【水道水で育てられる養殖まりも4個入り】
国産の養殖マリモは短い藻がギュッと集まってできていますが、輸入された海外産のマリモ(天然マリモと称されることが多い)は一本一本の藻が髪の毛のように長いです。
国産のお土産マリモはミキサーで細かく刻んだ藻を集めて作っているためかもしれません。
一緒の水槽に並べて入れてみるとこのような感じです。