令和3年(2021年)のマリモニュース一覧

令和3年(2021年)に報道されたマリモに関するニュースの一覧です。

マリモが再び大量に打ち上げられる

12月初頭に発達した低気圧による大雨と強風の影響で、湖岸1500平方メートルを超える範囲にマリモが大量に打ち上げられました。

自然に戻れない一部のマリモを釧路市職員やマリモ保護NPOなどが手作業で湖に戻す作業を行いました。

暴風で打ち上げられたマリモを人の手で湖へ 国の天然記念物 阿寒湖 | HTB北海道ニュース

マリモ展示観察センターのマリモを湖に戻す作業が行われる

冬の間、チュウルイ島のマリモ展示観察センターは施設が閉鎖されるため、例年通り展示されているマリモを阿寒湖の自然環境に戻す作業が行われました。

阿寒湖 展示施設のマリモを湖にもどす“冬ごもり”作業|NHK 北海道のニュース

マリモの年輪の幅から年齢の推定に成功

MRI計測により、球状マリモが木とよく似た年輪を持ち、その年輪からマリモの成長速度や年齢を知ることができることが報告されています。

マリモにも年輪がある! 〜地上最小スケールの栄養循環〜 | Research at Kobe

シュリコマベツ湾で疑似マリモの引き上げ

環境省が主導するシュリコマベツ湾の球状マリモの生息地再生プロジェクト(国立公園満喫プロジェクトの一貫)として、夏に水深1.2〜1.5mの範囲に沈めていた130個の疑似マリモ(球状マリモの破片を丸めたもの)の成長を調べるための引き上げが行われました。

疑似マリモには個体識別用のICチップが埋め込まれており、正確な成長度合いを調べることができるとされます。

マリモ生息地再生へ国が試験 疑似マリモ、水中から引き上げ(動画):北海道新聞 どうしん電子版

2021年度のまりも祭り(第72回)について

去年のように「まりも踊り行進」「まりもを迎える儀式」「護る儀式」などは行われず、規模を縮小して開催されます。

2021年『第72回 まりも祭り』開催について | 新着情報 | 釧路・阿寒湖観光公式サイト SUPER FANTASTIC Kushiro Lake Akan

初日は「天然記念物100周年記念シンポジウム」が開催されました。YouTubeにて動画が配信されています。

「阿寒湖のマリモ」天然記念物100周年記念シンポジウム – YouTube

国内最古の「マリモ」の標本が展示される

北海道大学総合博物館にて、120年以上前に採取されたマリモを含む藻類の標本を集めた企画展が開催されています。企画展は9月4日まで開かれる予定です。

貴重な藻類の標本 北海道大学総合博物館で展示|NHK 北海道のニュース

7月24日から第二回マリモストリートまつり

マリモをテーマに釧路市を盛り上げるお祭り「マリモストリートまつり」が去年に続き開催されます。詳細は以下のページを御覧ください。

【釧路イベント情報】第2回 マリモストリートまつり

シュリコマベツ湾で水草の刈り取り・疑似マリモ育成試験開始

環境省が主導する、阿寒湖のシュリコマベツ湾でマリモを再生させるプロジェクトが実行されています。実際に水草の刈り取り作業と疑似マリモの育成試験が行われました。

マリモ再生へ水草除去 阿寒湖シュリコマベツ湾で環境省:北海道新聞 どうしん電子版

若菜勇氏によるマリモについてのお話が放送

ラジオ「FMくしろ」でマリモ研究室室長である若菜勇氏による最近のマリモ事情についてのお話が7月19日(14:15〜14:45)に放送されました。

FMくしろでマリモトーク(7月19日)|マリモ博士の研究日記

現在シュリコマベツ湾で行われているマリモ生育環境再生プロジェクトの内容やそこでのマリモ復活のための課題、2021年に発表された論文(マリモ巨大化に共生する微生物や藍藻類が関わること)などについてのお話がありました。

マリモが環境変化の影響を非常に受けやすい生物であることを改めて実感したと仰っていました。

マリモが巨大になるためには内部に住むバクテリアが重要

大きく成長した球状マリモでは、共生するバクテリアの層状構造が作られ、それらのバクテリアが生み出すバイオフィルムがマリモの藻体を相互に密着させ、構造を強化していることが報告されました。

詳しくは下記プレスリリースを御覧ください。

国立遺伝学研究所 仁木研究室・微生物機能研究室 マリモ巨大化の謎に迫る 阿寒湖のマリモを育む微生物たち

チュウルイ湾でマリモが大量に打ち上げられる

マリモが阿寒湖湖北部のチュウルイ湾で大量に打ち上げられているのが発見されました。

マリモの大量打ち上げは5~9年周期で発生しており、前回の打ち上げから8年ぶりで規模も同程度とのことです。

マリモ大量に打ち上げ 阿寒湖で8年ぶり、強風原因か:北海道新聞 どうしん電子版

シュリコマベツ湾でのマリモ生育地再生事業を本格化

環境省が主導する、シュリコマベツ湾でマリモを再生・育成する計画が開始されました。マリモの生育を妨げる水草を取り除いたり、崩れた球状マリモの破片を丸めた疑似マリモを育てたりすることが計画されています。

マリモ生息地再生に向け事業本格化 阿寒湖シュリコマベツ湾:北海道新聞 どうしん電子版

2021年度の越冬マリモ引き上げが完了

4月27日、越冬のため湖底に沈められていた108個のマリモが引き上げられ、チュウルイ島のマリモ展示観察センターに戻りました。

マリモ天然記念物指定100周年

2021年3月3日は、阿寒湖のマリモが大正10年(1921年)に「国の天然記念物」に指定されてからちょうど100年となります!

ちなみに、マリモが特別天然記念物に指定されたのは昭和27年(1952年)の3月29日で、この日は「マリモの日」とされています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)