市販されている養殖マリモは、直径1~3cmくらいのものが多いですね。
直径が2倍だからマリモ全体の藻の量も2倍…と思ったら間違いで、直径が大きくなるほど必要な藻の量は多くなっていきます。
マリモの密度(絡み具合)が同じであると仮定すれば、直径2cmのマリモの藻の量は、その半分の直径(1cm)のマリモの藻の量の8倍もあるのです!
しかしこれは、あくまでも理論的にはそうなるということであって、実際にはマリモは完全な球体ではなかったり、大きなマリモほど中身が緩くなりちょっと軽くなっていることがあります。
実際に直径1cmのマリモと2cmのマリモの重量を測って調べてみました。
目次
どうして8倍になるのか
測った結果をお見せする前に、理論的にどうして8倍になるかを説明します。
球体の体積を計算する公式は以下のようになります。
体積 = 4/3πr³ ≒ 4 × 半径 × 半径 × 半径
かなりざっくり言えば、球体の半径を3回掛けた値を4倍すると、その球体の体積となります。
この式を使って、直径1cmのマリモと直径2cmのマリモの体積を計算してみます。
直径1cmのマリモの体積 ≒ 4 × 0.5 × 0.5 × 0.5 = 0.5(cm³)
直径2cmのマリモの体積 ≒ 4 × 1 × 1 × 1 = 4(cm³)
直径ではなく半径で計算するところに注意してください。
これらの体積を比べてみると、
直径2cmのマリモの体積 ÷ 直径1cmのマリモの体積 = 4 ÷ 0.5 = 8
よって体積は8倍であると言えます。
重さは体積に密度を掛けた値ですので、密度(藻の絡み具合)が異なっていればきれいに8倍とはならないところに注意です。
実際に測ってみた結果
それぞれの大きさで2つずつ測ってみました。マリモに含まれている水をできるだけ絞ってから測っています。
直径1cmのマリモの重さ
直径1cmのマリモの重さは大体 1g であると言えます。
直径2cmのマリモの重さ
直径2cmのものの重さは大体 5g でした。
結果について
実際に測った結果、直径2cmのマリモの重さは直径1cmのマリモの重さの約5倍ということがわかりました。
どうして8倍ではないのかは上述したように、マリモの密度が一定ではなかったり完璧な球状ではなかったりすることが理由であると言えます。
たくさんの藻を育てたいときは、直径1cmのマリモを4体買うよりも直径2cmのマリモを1体買う方が良いと言えるのかもしれませんね?
重さを測る様子を動画にしてみました。