水換え後にマリモに付く泡は光合成の酸素じゃない?

マリモを育てている容器の水換えを行った直後、マリモにたくさん泡が付くことがあります。水を変えると光合成が活発になるのでしょうか?

マリモの光合成の泡(マリモのまりこちゃん)

水道水にはたくさんの気体が含まれている

残念ながら、水換え直後にマリモに付く泡は光合成によって出た酸素ではないことが多いです。

水道から注いだ冷たい水には多くの気体が溶け込んでおり、室内において水温が上がるとそれが気泡となって水中に出てきます。一般的に、温度が低い水の方が多くの気体が溶けていることが知られています。

マリモにくっ付く泡の正体は、この水に溶けていた気体です。

お土産として売られている直径1cm程度の小さなマリモが光合成で大きな泡を出すことはほとんどありません。

光合成によってマリモが出す気泡は以下の動画のように、ゆっくりと現れるまばらで細かくて小さいものです。

実は、小さい容器でマリモを飼っている方が光合成による酸素の泡を観察しやすくなります。

水が少ないと水中に溶けた酸素がすぐに飽和して溶けきれない状態になるため、水に溶けずにマリモの周りで泡となりやすいからです。

ですが、泡が出ないからといって水を少なくしすぎたり強い日光などを当てたりしてしまうとマリモが枯れる原因となってしまうので注意しましょう。

水量が多い方が温度変化が起こりにくく、水温の急上昇を防ぐことができます。マリモにとっては水が多い方が快適でしょう。

酸素の泡をたくさんつけたマリモは水面の方へ浮かび上がることがありますが、気泡が出ていなくともマリモは光合成をしっかり行っているので心配いりません。

泡によって浮かぶ様子を見てみたい気持ちはわかりますが、水温が30℃近くになるとマリモにとって危険です。

水温が上がるとマリモに泡がつく?

泡がたくさんついたマリモたち

日光を当てるとマリモに大きめの泡が付くことがありますが、水温が上がって溶けていた気体が泡として出てきただけである可能性があります。

また、夜に気温が下がって水に溶け込んだ気体が朝以降の水温上昇によって気泡として出てくることもあります。

活発に光合成していると勘違いしてマリモを暑い直射日光の下に長時間置いてしまうと、水温が上がって枯れてしまう危険がありますので注意しましょう。

正しいマリモの育て方

マリモの成長には強すぎる光は必要ありません。

正しいマリモの育て方については以下のページを御覧ください。

お土産のマリモ(養殖マリモ・人工マリモ)の育て方

なかなか見た目が変わらないマリモですが、根気よく大切に育ててみましょう!

冷たいお水がたくさんあると嬉しいも!

駆け出すまりこちゃん

参考

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